ティアーズの製品を製作しているRed House Guitarsのご紹介と、作業工程をご案内いたします。

工房紹介 : 株式会社Red houseの歴史

所在地

長野県塩尻市(広丘野村1788-119)
長野県松本市近郊は、国内でもギター生産のシェアNo.1であり、年間通して比較的湿度が低くギター生産に適した恵まれた地域である。


オーナー

石橋良市氏(1961生まれ)
18歳の頃より、ギター製造の道に入り、その道一筋30年以上のギタークラフトマン。
1987年Red house Guitars創立。当時オーナー27歳。
元々ギタープレイヤーだった彼は昔ギターに囲まれて生活したい!と思っていたと語っていた。現役ミュージシャンを応援し、ジャンル問わず彼らの望む音を届けたい、そしてそれに対して労力を惜しまないのが彼である。
ギターリペアに関しては松本平でトップクラスの腕前。アコーステックギターからソリットギターまでどんなギターでも、その神業で直してしまうと 地元では噂されている。
職人と言われるのを嫌うが、国内外一流メーカーはもとより、ミュージシャンからの信頼は絶大。
現在オーナーとギタープレイヤーでもある4名のクラフトマンで構成される少数精鋭工房。
妥協を許さない職人達は間違いなく世界クオリティを意識している。

業務内容

ギター製造、オーダーエレキギター及びエレキベース製作、修理、練習スタジオ

サドウスキー協力工房(長野工房)

サドウスキーラインでは、サドウスキーメトロライン、サドウスキーTYOラインの 材料管理、サドウスキーR1 R2 R3シリーズ資材管理及び組み込み ボディー及びネック加工、供給等

ネック工程紹介

ストックネック

ベースギターの製作工程では、ベースの心臓部とも言えるネックの加工や仕上げ工程にほとんどの時間が費やされると言っても過言ではありません。

ベルトサンダー

巨大な紙ヤスリのベルトが回転しています。 大まかなグリップ(握り)が決まります。

スポンジサンダー

スポンジの軸にベルト状の紙ヤスリが回転する機械でさらに滑らかにグリップのアールを決めて行きます。

ネックの心臓部である指板製作

弦を張ったテンションと同等の力をネックに加える治具に取り付けられたベースネックとストレートエッジと呼ばれる、まっすぐの基準となる2本のゲージ。

サンジングブロックに貼付けた紙ヤスリで、職人の経験と目で丹念に指板が仕上げられます

指板仕上げは、単にまっすぐではなく曲線を描くことで、12フレット付近でのフィンガリング・ストレスを軽減し、低い弦高にも難なく対応 できる指板を職人の手作業で作りあげいます。 ハイエンドベース技術やリペア技術の提供は、生産性優先の量産ラインでは絶対に再現できないほどの時間と手間を掛けた工程となります。

フレット打ち

丁寧に作り上げた指板に一本づつ丹念にフレットを打ち込みます

指板のアールに合わせたプレスエッジ

フレット打ちとは言いますが、実際には手動プレズ機で圧入します。 手の感覚は非常に敏感で、フレットが指板に密着する感覚がわかります。

ユニバーサル

フレット打ち込み後、ユニバーサルでフレッドエッジ及びネックサイドストレートを決める

フレッティング(摺り合わせ工程)

フレットが打ちが終わると再び治具に取り付け、ボディーとネックがジョイントされた状態を再現してネックに弦を張ったテンションを加えます 将来的に起こりうる弦の張力によるネック起き(腰折れ)等の経年変化に対応したネックはトラスロッドの動きも良く 長年に渡り良いコンディションでプレイしていただけます。

フレッティング(摺り合わせ工程)

ネックに余分な加重をかけないように、絶妙な力加減で摺り合わせします。 これもまた精度が要求され演奏性を左右する作業です。

塗装前の最終研磨(手磨き)

手に馴染んだ様々なパッドに当てた紙ヤスリや布ヤスリ等で、ネックグリップを決める 手袋をしていない左手で、凹凸を確認するにも熟練工の指先の感覚は目で見るより確かだ。 最終的なネックシェイプは熟練職人の手作業で決定する。

フレットエッジ処理や指板サイドなどの細部の仕上げ

これらはベースの仕上がりの美しさを見越しすべて塗装前に行われる。 この入念なフレットワークが、弾き心地を大きく左右します。

借り組み

塗装前のボディーとネックが合わさりました、生地の段階では、 ネックはボディーとジャストフィットです。

ボディー工程紹介

保管されたボディー材

厳選された材料より機械加工や、手作業による研磨仕上げで塗装前の最終的なボディーシェイプが決まります。 倉庫にストックされた素材の一部です。

2ピースアッシュ材にテンプレートでベースの型を描く

アッシュ材はアルダー材に比べ木目が派手で美しい。

ボディー材から切り出す

ベース型に切り抜かれる。

ルーターで面取り

徐々に丸みを帯る

ジョイント穴

ブッシング穴が明けられる。

ルーターでエルボカット削り取る

高速で回転するルーター刃は油断すると指が飛びます。

ルーターボディーコンターを削り取る

徐々にベースらしくなってきます。

機械加工終了

機械加工でベースらしくなったボディー。

スポンジサンダー

さらにスポンジサンダーという回転ヤスリで外周を滑らかに研磨。

塗装前の手による研磨作業(手磨き)

最終的に紙ヤスリや布ヤスリを当てた様々なパットを使い 職人の手で丹念に仕上げられる。 非常に根気と体力の要る作業ですが、 彼の目や指先の感覚はどんな凹みも見落とさない。

ボディー研磨が完了

いよいよ塗装工程へ回ります。

組み込み工程紹介

組み込み行程紹介

いよいよ、塗装が完了したネックとボディーに、すべてのパーツが組み込まれます。

ネックとボディーのフィッティングとセンタリング

指板上の弦の通りやピッアップに対する弦の走りを意識しつつ、ボディーのセンターを狙いブリッジの位置を決める なおかつボディーにネックをタイトにフィットさせるのは至難の技。

コントロールポットの位置決め

コントロールポッドの位置はオーナーが思案してくれたに違いない。

組み上げ直前

ブリッジの取り付け下穴やコントロールポットの穴もも明き、 ピックアップキャビティーも導電塗料でノイズ処理され、 いよいよパーツの組み込みとなる。

コントロールキャビティー内ドータイト塗装処理

導電塗料でノイズ処理されたコントロールキャビティー。

コントロール回路

シンプルな2ヴォリューム1トーン回路。 美しくまとめられたワイヤリング。

最終的にベースの響きを決めるナット加工

クラフトマンそれぞれが最も神経を使い、独自に学んだ熟練作業です。 弦のゲージに合わせ狭からず緩からず、滑らかに指板からペグのポストへ 向け慎重に溝を切り下げます。 楽器に命を吹き込むと言っても過言ではありません。

出荷前セットアップ

出荷前のセットアップ

セットアップとは、お客様のお手元にベースが届く前の最終的な調整やサウンドチェックです。 ネックの反り調整 弦高調整 オクターブ調整 ピックアップ高さ調整

オーナーのチェック

新しいベースが安定するのを待ち、オーナーが再チェック

オーナーのサウンドチェック

オーナーが測定器と呼んでいるサウンドチェック用の年代物のHIWATT

バッチリ仕上がったぜ!!

レッドハウスオーナー石橋さん 左 矢野君 右 小平(こひら)君 他2名

最後まで読んで頂き大変ありがとうございます

ここまでお付き合いいただいた方は本当に楽器がお好きな方だと思います。 Tearsオリジナルベースギター販売元である私は、絶大な信頼を持って、株式会社レッドハウスにオーダーベース製作を依頼致しております。 何故なら、かつて私がレッドハウスオーナー石橋さんのもとで楽器製作をしていたこと、 また彼らと共に汗を流したことで、実現できた販売企画なのです。 単なる工業品ではない優れたベースギターを皆様にお届けできたら幸いです。

Tears代表 朝倉義清